ハワイとか沖縄とか豪華なリゾート旅もいいけれど、クルマで行ける範囲の旅もパグと一緒ならそれはそれで特別なもの。
軽井沢に山中湖、鬼怒川、修善寺、千葉のThe Farm、そして今回の茨城県土浦のグランピング。
Pug Together, right now. Over me
【拝啓、ジョンレノン】
ゴールデンウィークはどこも混んでいそうだし、パグフェスの準備でてんやわんやしていそうなので、4/23に一足早くお出かけファンクジュニアしてきました。
まずはずっと行ってみたかったPenny Laneへ
道中は、小学生のころHey Jude, don’t make it badを「ヘイジュード、がんばれ〜」という謎の日本語歌詞で歌わされたことや、映画『I am SAM』の「ジョージ・ハリスンは、自分には良い曲を作れるなんて思っていなかったのに、"ヒア・カムズ・ザ・サン" を書いた。あの曲は アビー・ロードでもベストの曲のひとつだ。 」の名シーンを思い出したりしつつ、ビートルズとだいきちのすやすや寝息が心地よく♪
天気もよく、Panny Lane さんはワンコ連れたくさん。8組待ちではあったけれど、ドッグランも併設のレストランなので待ち時間も退屈することなく過ごせました。そして何より、お目当てのアビーロードフォトスポットも
曲は聴くけど、顔とかあんまり知らないズブの素人たるだいきち一行は、先頭のジョンレノンと、３番目のポールはわかったけど、リンゴとジョージはどっちがどっちかわからないシマツ。どうやら、一番後ろがHere comes the sunを作ったジョージらしい。
上下デニムで、ブーツカットで、ロン毛で丸メガネサングラスのヒトがいたけど、ここにいるからには、きっと超絶平和主義なヒトなんだろう。パグ＆ピースに違いない。
食事もとてもおいしく、だいきちも特製ビスケットをゲット。よい旅の始まりとなりました。
【それ紙コップやない。ポップコーンとかいれる紙のやつや】
この日宿泊したのは、アウラテラス茨城。せっかくのドッグラン付きコテージなので、外でトイレさせてから部屋へという下心を見透かすように、Penny Laneで力を出し切っただいきちは、さっとオシッコだけして「早く部屋入れなはれや」状態でのらりくらり
早々にドッグランを切り上げ、部屋の中に入るやいなや、ベッドとソファを縦横無尽でくつろぐ場所を見つけたり。大の字で横になった飼い主の足もとにポジショニング。「結局、どこで寝るかじゃなくて、誰と寝るかなんやで」
晩ごはんは地元食材でのBBQ。おとものアルコールはバーカウンターでフリードリンク、と聞きつけてバーカウンターへ向かうご一行。ビールやハイボールやサワー系のサーバーや、ソフトドリンクが並ぶ。傍らにはおつまみのスナック類
ワンコは中に入れないので、外で待機などしていると、ジョッキではなく紙のカップを両の手に現れる飼い主さま。中にはオレンジジュースとリンゴジュースが注がれている。なんだかフニャフニャの紙のカップはいかにも心許ない。
「節子！それ紙コップやない。ポップコーンとかいれる紙のやつや」
ツッコミを受け、ちゃんとしたグラスに中身を移し替え、ひとしきり笑ったあと、ジュースとビールとハイボールを持って部屋に戻ろうと歩を進めたところ、フリースペースでだいきちに手を振ってくれてた女性の右手にはなんと、”ポップコーンとか入れる紙のやつ”が。しかもしっかりそのまま口をつけて飲んでいらっしゃる
明らかに飲みにくいだろうなぁ（だって飲み物入れるものじゃないから）と思いながらも、「それ飲みにくいですよね」と言うのもそれは野暮というもので、お互いににっこり会釈してその場を後に。
ウチが注いでるのを見てそうしてしまったのかなぁという後ろめたさはありつつも、ひょっとしたら向こうが先で知らず知らずそれをこちらが見てそうしてしまったのかもしれず、真相は藪の中。10棟くらいの施設でたまたま同じ日に泊まっていた方の中に、同じような行動をするヒトがいたシンパシー。
恥ずかしさは、ビールの泡に溶かして飲み干してやりました。
【石焼き芋。どんなときも、君の想いも 】
少し遡って、常磐自動車道下りの守谷サービスエリア。だいきち一行、トイレを済ませ、併設のドッグランへ向かうと、そこにはトイプーさんが３頭ほど。いつもは吠えられがちなだいきちだけど、この日は仲良く過ごせて幸先が良い
ドッグランの最中に、スタバのメロンフラペチーノを注文しーので、モバイルオーダーが超便利。「注文の商品が完成しました」の通知を受け、ドッグランを後にしたところで、この旅初めてのパグとの遭遇。同い年の杢くんとランデブーしてビビデブヒデブーして、モフモフを満喫。またどこかで会えるといいな▼•谷•▼
夜のコテージでのBBQでは、ガスの元栓開けてツマミ捻って着火してみたところ、思ったよりガスが出てたみたいで、デカめのファイアー。「火をつけるなら気をつけろよ」とだいきちも驚いた表情
ステーキを焼いてる横で、フロントでいただいたサツマイモを仕込んで１時間。お待ちかねの、だいきち的には待たせすぎの、焼き芋のいい匂いがしてきたところで、酸いも甘いも焼き芋ベイビー
ようやく食べれると思ったら、今度は冷まさないといけないとかで、なんともヤキモキさせてくれる。そうしてついにありついた焼き芋は、上品な甘さと粘りも絶妙でなんちゃらかんちゃらとてもおいしく、だいきちも大満足のご様子。
石焼き芋。どんなときも、だいきちも、君の想いも。
【山あり谷あり くねくね道なり】
基本的に前日か当日かに立ち寄る場所を決めていく無計画スタイルのだいきちご一行。平日だしだいたいどこも空いてるでしょうとタカをくくっていたら、ググって出てくるようなカフェなどはだいたい月曜日が定休日
しゃあない、こうなったらあの120mのどデカい大仏サンでも観に行くかと決めかけた矢先、「日本一お客さんの来ない動物園」の文字が飛び込んでくる
東筑波ユートピアは、茨城県石岡市に位置する動物園。メディアで取り上げられた際に、来園者の少なさから日本一お客さんの来ない動物園と呼ばれ、注目を集める。
- wikipedia
距離も宿泊先から10kmくらい。北海道民感覚ならせいぜい車で10分（北海道では1km1分で計算してたらだいたい当たる）、ペット連れOKの動物園。行かない理由はなく、40秒で支度をしていざ出発
ナビをセットして、ステレオからは前日の流れでビートルズ。そういえば、こないだリリースしたThe Pug & Peaceの『ビビデブヒデブー』の歌詞の一節”Buhi in the sky"は言うまでもなく『Lucy in the sky with Diamonds』からのインスパイア。そもそもアーティスト名を決めるときPug & Peaceの前にTheをつけたのも、ビートルズにもTheがついてたからだったかな。つくづく偉大
少し進んだところでナビ見ると、到着予定時刻は30分後くらいになっている。「ハン！たかだか残り6-7km。都内でもあるまいし、そんなにかかるわけないだろうバカだなぁ」と思いながらのドライブ・レンタカー。いつも借りるこのレンタカーのナビは、到着予定時刻の5分前くらい、つまり目的地のごくごくそばで「目的地の到着予定時刻ごろの天気は晴れです」と親切に教えてくれる愛すべきスペック
相変わらずの愛すべきナビゲーターだなぁと思い進んでいると、残り少しになったところで何やら山道に突入。次第にくねくねでいろは坂のような峠道は、ユートピアに近づくにつれ道険し。さすがは桃源郷、そう簡単には辿り着けない。対向車が来たらだいぶ厳しい箇所もある。
そうか、これを踏まえての到着予定時刻で、こんな場所にあるからこその日本一お客が少ない称号か
煮るなり焼くなり二宮和也、山あり▼•谷•▼あり くねくね道なり。カーブミラーはあんまりなし。この道行けばどうなるものか
【リバース・マウンテン・ドッグ】
くねくね峠道をイニシャルD（だいきち）して、どうにかこうにかたどり着いた東筑波ユートピア。平日だからか、はたまたこれが通常運転なのだろうか、ウワサ通り人っ子一人いやしない
外観的にはネットで見た以上にさびしい感じはある。ここまで来ると逆にテンションも相当高まって、鬼が出るかゴリが出るか、川崎の電脳九龍城に初めて行ったときのような心持ち。
観光地のポスターやパンフレット、ウェブなどでは”いちばん良い写真”を使わないほうが良いと聞いたことがある。理由はパンフレットを見て訪れた人たちにとって、現地が写真以下だとがっかりしてしまうから。期待値とリアルのギャップこそが肝要だと。その意味ではここは、ウェブ以上にさびしい感じで期待値を超えているので正解か。
車を降りて、だいきち犬生初ゴリラに会うべく受付に向かうと、予想に反してなんとなんと、そこで出会ったのはマーライオン。
だいきち・ファンク、マー・ライオンの如くまさかのリバース。犬も車酔いをするのかな。なんだか体調悪そうにしてるので、少し休んで落ち着いてきたところで、ゴリラをあきらめ家に帰る決断を。
苦労してたどり着いたと思った矢先、スルリと指先から逃げていく、ユートピアとはそうゆうものなのかもしれない。急ぎだったので写真も残っていない。「ゴリラには会えなかったけど、マーライオンに会えたからそれでいいよね」という冗談も思いつかないくらいには急ぎ目で、くねくね峠道をイニシャルDのダウンヒル。リバース・マウンテン・ドッグ一行、一路東京へ
峠を抜けたあたりでは、もうすっかりケロッとしている。まぁいい、調べたら東筑波ユートピアにはどのみちゴリはいないらしい。そういえば、NBAのどこかのチームにはドッグ・リバースってヘッドコーチがいたかもな
【うわさのキッスをあげる】
峠を抜けて、高速道路に向かう道すがら、やけに目につくいちごの看板。いちごランドやいちご園、どうやらこのあたりはいちごの産地なのらしい
リバース・マウンテン・ドッグことだいきち・ファンク・ジュニア、このころにはすっかりケロッとしていたものの、一応急ぎの帰京で、さすがにいちごをハントしてる余裕はない。ユートピアとともにまたいつかリベンジを誓う
ちょうどそんなタイミングでカーステレオからは『Strawberry Fields Forever』が、なんて偶然は起こるはずもなく、ステレオをピピッと操作して合わせにいくも、シャッフルモードなので全然思い通りに合うはずもない。
高速道路をビューっと数十km、道も体調もすこぶる順調だったもんで、トイレ休憩がてらこの旅２度目の守谷サービスエリアへ。往路のSAでは、ドッグランとメロンフラペチーノだけーの滞在だったので、帰りはふらっとおみやげ屋さんにも立ち寄ってみる。守犬とも記念撮影
一角には地元野菜の売り場もある。
売り場スタッフさんが、奥からわざわざ出てきてくれて、「ベロがたまらんかわいいね。わんこは入れないけど見てってね」。何があるのか外から売り場を眺めてみると、あの赤いつぶつぶの、いちごのパックがあと一つ。
「早よせな早よせな」急かすだいきちに後を押され、最後の一つを無事ゲット。手に入れた、いちごの名前は『いばらキッス』
ちょうど昼時、ベンチで名物守犬焼きをいただきながら、膝の上のだいきちにウワサのキッスをあげてみる。食いつき良好、いちごは先端のほうが甘いのでヘタの方から食べるのがいいらしいけど、一口で食べるから関係ない。
もっと食べたい気持ちをぐっとこらえ、その場は一粒だけで、「残りは家で、デザートで」
家への車中、帰宅後の楽しみを胸にすやすやモードのだいきち。ビートルズにかさなるフガフガメロディ♪胸さわぎ、さめない（さめない）、夢の中へ
エピローグ
リバース・マウンテン・ドッグから２週間。その後のだいきちは特に体調も問題なく、健康体でアジリティ特訓などに精を出しています。
あのとき買った"いばらキッス"はいまだ健在で、日々少しずつおいしくいただいていたら、数年ぶりに体重が7.5kgに。あらあらこれはまずいとばかりに最近は、もともと小さめのイチゴが半分くらいになってしまってややしょんぼりモード。
それでも、甘い先端の方の半分をもらえてギリギリ納得してるだいきち。夏には7歳。体調・体重をうまく見ながら、引き続き情熱キッスをパグに♪でいこうと思ふ。